2012年4月17日火曜日

新版 UNIX 由来/読み方辞書


このコンテンツは fj でまとめられたUNIX 用語 由来/読み方辞書 version 1.6 (Feb 13 1995)(以下オリジナル版と記述。ローカル保存版はこちら) を元に、当ページ管理人の独断と偏見により追加・改変・削除したものです。オリジナル版は「第3者に配布するのは自由です」とありますが、追加・改変・削除については言及がありませんでした。よって、追加・改変・削除は当ページ管理人が無許可で行っています。

注意 (オリジナル版の記載そのまま)

  • ここに記載されている読みは、それを他人に強制させるものではありません。
  • 読みは、本来ならば英語の発音を、仮名で置き換えているので必ずしも正確ではありません。
  • 内容に関しての保証は一切いたしません。
  • 第3者に配布するのは自由です。

新版の注意

  • 主に 1995年以降に出現した用語を追加しています。
  • あまり UNIX にこだわらず、「width」「height」などの英単語、「Apache」「XOOPS」「MySQL」など UNIX 以外の OS でも広く使用されているアプリケーション、「引数」などの日本語の読みなど、いまどきの UNIX を使っていると出会う読み方のわからない用語について追加しました。
  • オリジナル版にある、補足なしではわかりづらい内容については追記しています。
  • オリジナル版に存在した、あまりに古い内容・あまりにムリのある読み方については削除しています。
  • オリジナル版に記載されている「注意」は、新版にそのまま引き継ぎます。
  • Wikipedia や 2ch などに言及している部分がありますが、リンク切れになっても保守できないと思われるのでリンクは張っていません。

形式の説明

  • 各項目は見出し行と解説文からなっています。
  • 見出し行は、項目名から始まり、 "(",")" に囲まれた分類(複数あり)、 "[","]" に囲まれた読み(複数あり)からなっています。
オリジナル版に記載されているクレジットは以下のとおりです。オリジナル版の作成に関わったすべての方々に感謝いたします。

a1000(SASABE Tetsuro)
a_kuro(Kuroe Akihiko)
ait(Akinori Ito)
akash(Masamichi Akashi)
akir(Akira Takiguchi)
asam(Satoshi ASAMI)
asan(Takeshi Asano - Nihon Sun Engineering)
atsu(Hirai Atsuo)
buts(IWAMATSU Tetsuo)
c0102(HAMADA Naoki)
chutzpa(Koji Ando)
con(Yoshiyuki KONDO)
demiz(DEMIZU Noritoshi)
docil(yasushi -FEEL Mie- ikeda)
dohzon(Kazuo Dohzono)
dohzon(Kazuo Dohzono)
e911(Harigaya Kikuo)
enam(enami tsugutomo)
endo-(Endo Hideyuki)
furut(Atsushi Furuta)
futagam(Toshitsugu Futagami)
got(Shigeyuki GOTO)
hand(Kenichi Handa)
har(Cozy Hara)
hayakaw(Kiyoshi Hayakawa)
hermi(Katsuhiro Hermit Endo)
h(Kunitaka)
hide(KANNO Hideo)
hiran(HIRANO Satoshi)
hir(Hiroshi Doi - AXIS)
hironob(Hironobu Suzuki)
hiros(Keiichi Hirose)
hisadom(Kenji Hisadome)
ho(Masaaki Hojo)
hora(Hisayuki Horai)
ika(Hidetaka Ikai)
iked(Takatoshi Ikeda)
inab(Kiyo Inaba)
inoue(Tomoyuki INOUE)
inu(Shigeri Inui)
jir(TANAKA Jiro)
jn1lf(Kazuhiko Oho)
junk(Junko Yoshimura)
k(Matsubara Keigo)
kanazaw(Kanazawa Yuzi)
kanek(Yutaka Kaneko)
kanek(Seiji Kaneko)
kaor(Kaoru MAEDA)
kat(Yoshio Katayama)
kat(Masato *lambda* Kato)
kat(Tatsuya Kato)
kawahar(Taro Kawahara)
kazuhik(Kazuhiko YAMAMOTO)
kazush(Kazushi (Jam) Marukawa)
ke(SUNAGAWA Keiki)
ken(TAMURA Kent)
kfukama(Ken-ichi Fukamachi)
kihar(Seiji Kihara)
ki(Kim Tong Ho)
kob(Hajime Kobayashi)
koh-(Koh-ichi Ito)
kug(Kugimiya Syuuzou)
kug(Kugimiya Syuuzou)
kum(Norihiro Kumagai)
kun(Yasushi Kuno)
kuratbr/>logi(Masami Takikawa)
ma(Shigeru Makino)
ma(Masahide NODA)
maebash(Takahiro Maebashi)
manab(Manabu Higashida)
manmo(Hideo "Sir MaNMOS" Morisita)
masat(Masato YAMANISHI)
masayan(Masayoshi Nakamura)
masuhar(Mitsuaki Masuhara)
me(Murakami Akinori)
minak(Mitsutaka Nakamura)
mink(Masaaki Okamoto)
mi(Kazufumi-MIT-Mitani)
miur(Miura Kinya)
m(Masashi Katsurada)
mkobay(Makoto Kobayashi)
murakam(Mr.Murakami)
mutsum(Mutsumi Komuro)
nad(NADEHARA Kouhei)
naga(Takanori Nagae)
naka(Shoichi Nakai)
na(HAMADA Naoki)
nid(NIDE Naoyuki)
nishiok(NISHIOKA "Jazz" Toshihiro)
nkonish(Nobuaki KONISHI)
nob(WADA Nobuhiko)
nob(Nobuyuki HIRAOKA)
num(NUMATA Toshinori)
ogur(Ogura Yoshito)
ohm(Shiro OHMI)
ohmur(Masahiko Ohmura)
oht(Junn Ohta)
o(Hitoshi Oi)
ok(Masaru Oki)
okir(Akira Tokunaga)
okun(Okuno Yasuhiro)
ono(Takao Onoye)
oot(Masahiro Ota)
ozaw(OZAWA Sakuro)
pigmo(90004 Satoshi Iwata)
pro(Hiroshi Kuribayashi)
rkonn(Riyo KONNO)
s-fuji(Seigo Fujii)
saka(SAKAI Nobuhiro)
sakamot(Tomohiko Sakamoto)
sako(hiroshi &)
sasayam(Kaz Sasayama)
satoshi(Satoshi Sugiyama)
sawad(Akira SAWADA)
SD00(Takashi Fukuda)
sea(Sean Marrett)
shig(Shigeki Yoshida)
shi(okumura)
shiokaw(Yoshiaki Shiokawa)
shuj(Shuji Ishii)
sit(SAITOH-Ely-Yasuhiro)
ska(SHUDOH Kazuyuki)
ske(Kenji SUZUKI)
sokad(Shin'ichirou Okado)
s(Sakashita Shiu)
suehir(SUEHIRO Kenji)
sum(Sumiya Takahiro)
suzuk(Suzuki Takuzi)
tabat(Super Y.S.T.)
tabuch(Tabuchi Satoshi)
tag(Naoyoshi Taga)
taisuk(Taisuke Boku)
tak(Takahiro Kanbe)
takaok(Narita)
takayuk(Takayuki Homma)
takeb(Takahiro Takebayashi)
takes(9019047 SASAKI Takeshi)
takikaw(TAKIKAWA MASAMI)
tamor(Hirofumi Tamori)
ta(Toshiyuki Tanada)
tanak(KenIchirou Tanaka)
tatsum(Tetsu Tatsumi)
tatuy(9044430 YAMAMOTO Tatuya)
tets(UEHARA Tetsu=TaLow)
thomso(Brian Thomson)
tosh(Toshio -Koutaishi- HORI)
toy(Kenji Toyooka - Nihon Sun Engineering)
tuzimur(Hiroshi Tsujimura)
t(Seiki Toyokawa)
u87b11(HIROSE Kazuyoshi)
u87b11(Kazuyoshi Hirose)
uka(Ukai Fumitoshi)
utashir(Kazumasa Utashiro)
voi(Kusakabe Youichi)
wak(Hiroaki WAKI)
w(Kamo Hiroyasu)
y-simiz(Yasuyuki Shimizu)
yak(Masao Yakushijin)
ynozuk(Yuji NOZUKI)
yoshim(Takashi Yoshimi)
youk(Youki Kadobayashi)
yuk(ITO Takayuki)
yutak(Yutaka Furuta)
yuusuk(Yuusuke Ishida)

a.out (ファイル名) [えー・どっと・あうと] [えー・あうと]

多くのコンパイラが生成するデフォルトの実行ファイル名。
とすると、foo.c をコンパイルし、アセンブルし、リンクして、最終的に a.out という実行ファイルが生成される。

由来は "Assembler Output"。元々は PDP-7 で用に作成されたアセンブラが出力するファイル名が a.out だった (C言語はもちろん、B言語より前の時代)。その後リンク機能が実装されて「Assembler Output」は実態にそぐわなくなったが、誰も名前を変えようとせず今に至る。

a.out はバイナリファイルのフォーマット名でもある。「a.out の形式を a.out フォーマットと呼ぼう」という安直な命名 (と思われる)。

Aho (人名) [えいほ]

"awk" の作者の一人。もともとはフィンランド系の名字で、本来の発音はずばり「アーホ」だそうだが、米国人の名前としては [えいほ] と発音するのが正しい。
>> 読み方 awk *

AIX (OS) [えー・あい・えっくす]

IBM 製 UNIX。"Advanced Interactive eXecutive" の略。wikipedia の AIX によると

当初、Advanced IBM Unix の略とされていたが、おそらく法的な問題があって現在の頭字語の説明に変更したものと思われる。 (訳注:X/Open が「UNIX」を商標登録して、テストにパスしないと (仕様が合っていないと) UNIX を名乗れない時期があったので、そのとき変更したと思われる。)

とのこと。

少なくとも IBM 社内では [あいっくす] とは呼ばないらしい (2ch UNIX 板「AIXってどうよ?」スレより) が、真実かどうかはわからない。

alias (Cシェルコマンド) [えいりあす]

よく [ありえす] [あらいあす] とか読む人がいるがそれは間違い。 [えいりあす] が正しい。/etc/aliases は [えいりあしず]。[ありゃーせず] と発音するのは、きっと変だと思われる。

anonymous (英単語) [あのにます]

"anonymous FTP" (匿名 FTP) などと使用される。[あのにもうす] ではない。

ANSI (組織) [あんし]

"American National Standards Institute" の略。

Anthy (かな漢字変換エンジン) [あんしぃ]

比較的新しいかな漢字変換エンジン。Canna や Wnn の仲間。平成13年度未踏ソフトウェア採択プロジェクト。

Apache (ネットワーク) [あぱっち]

web サーバソフトウェア。もともとは NCSA httpd に対するパッチ集だったため、"A PAtCHy server" から名づけられた。アメリカインディアン民族の「アパッチ族」とかけている。

ar (UNIXコマンド) [えー・あーる] [あー] [ある] [あーる]

"ARchive" の略。
>> コマンド ar *

archie (サービス) [あーきー] [あーちー]

1990年代前半に使われていたファイル検索サービス。anonymous FTP サーバからあらかじめファイル一覧を取得しておき、ユーザが探したいファイル名「foo.tar.gz」などを入力すると ftp://ftp.example.ac.jp/foo.tar.gz などの URL を返す、というサービスであった。1995〜1997年までは日本の多くの大学・企業で archie サーバがたっていたが、検索エンジンの普及により 2006年現在はほぼ絶滅。

"ARCHIvE" の略であるという説と、"Archie Comics" というアメコミ雑誌からとったという説がある。

argc (C変数) [あーぐ・しー] [あーぎゅ・しー]

"ARGument Count" の略。

argv (C変数) [あーぐ・う゛い] [あーぎゅ・う゛い]

"ARGument Vector" の略という説と、"ARGument Value" の略という説がある。

ASCII (標準) [あすきー]

"American National Standard Code for Information Interchange" の略。素人にはなかなか [あすきー] とは読めない。

async (英単語) [えい・しんく]

「非同期な」という意味の英単語 asynchronous の略。[あ・しんく」ではない。


UNIX においては、mount コマンドのオプションなどに使用される。

awk (UNIXコマンド) (プログラミング言語) [おーく]

3人の作者の名前、Aho, Weinberger, Kernighan の頭文字より。 [えー・だぶりゅー・けー] と分けて発音してはいけない。一般的ではないが:-) [えいうく] という読みもある。
>> 読み方 gawk *   nawk *
>> コマンド awk *   gawk *

bar (その他) [ばー]

"foo" と "bar" は海兵隊が使っていた fubar って言葉を分けたもの。 fubar は fucked up beyond recognition の略で、「めちゃくちゃの」という意味。
>> 読み方 foo *

bash (GNU) (UNIXコマンド) [ばっしゅ] [びー・えー・しぇる]

"Bourne Again SHell" の略。 "sh" を [しぇ] と読む人も "bash" だけは [ばっしゅ] と読む。
>> 読み方 sh *   ksh *   csh *   tcsh *   zsh *
>> コマンド bash *

biff (UNIXコマンド) [びふ]

非同期メール到着お知らせコマンド。


biff は、Heidi Stettner が飼っていた犬の名前。Heidi は大学 (UCB) によく犬を連れてきており、biff コマンドの作者がその名前を拝借した。ネット上では、「biff はよく郵便配達員に吠えていた」という記述を見かけるが、Heidi によればそれは「口さがない作り話」とか (参考:「UNIX の 1/4 世紀」)。
>> コマンド biff *

bind (ネットワーク) [ばいんど]

DNS サーバソフトウェア。"Berkeley Internet Name Domain" より。

システムコール bind(2) と区別がつかないという理由で、少数ながら [びん・でぃー] と呼ぶ人もいるようだ。

bison (GNU) (UNIXコマンド) [ばいそん]

bison は yacc 互換のコマンドだが、 yacc と同じ発音の単語 yak(牛の一種) に対抗して bison と名付けられたと思われる。
>> コマンド bison *

boot (UNIXプログラム) [ぶーと]

"BOOT strap loader" のこと。 boot strap とは靴ひもだが、靴のひもを結ぶときに強くひもを引っ張ると足が持ち上がって、さらにひもを引っ張ると体が持ち上がって宙に浮いてしまうというジョークから、コンピュータシステムの立ち上げの用語として使われるようになった。

BSD (BSD) [びー・えす・でぃー]

"Berkeley Software Distribution" の略。

C (プログラミング言語) [しー]

B 言語から発展してきたので "C" と名付けられた。 B は BCPL から発展したのでその頭文字をとったもの (B の作者の奥さんの名前からとったという説もある)。 BCPL は Basic CPL のことで、CPL は "Combined Programming Language" である。 "C" はアルファベット順で "B" の次だから、こう名付けられたと思われているが、 B 言語のもとになった BCPL のスペルが、"B" の次に "C" があるので C になったという話もある。

C++ (プログラミング言語) [しー・ぷらす・ぷらす] [しー・ぷら・ぷら] [しー・たす・たす]

C 言語を拡張したもので、 C のインクリメント演算子 "++" にひっかけてある。 [しー・ぷらす・ぷらす] では言いにくいので、略して [しー・ぷら・ぷら] [しー・たす・たす] と呼ぶ人もいる。

Canna (かな漢字変換システム) [かんな]

"かな漢字変換" の "かな"(仮名) の古い読み方である "かんな" より。当初は "いろは" と呼ばれていたが、"いろは" は商標関連で問題があったため "かんな" という名前になった。

元は NEC が開発しておりソースコードも配布していたが、1996年を最後に開発が停滞。その後非公式パッチがリリースされ、現在は SourceForge.jp にて有志による開発が継続されている。

cat (UNIXコマンド) [きゃっと] [かっと]

複数ファイルをつなげて出力するという意味で "conCATenate" の略。
>> コマンド cat *

cc (UNIXコマンド) [しー・しー]

"C Compiler" の略。こういう単純な名前は、さきにつけたものの勝ち。
>> 読み方 dd *
>> コマンド cc *

cd (UNIXコマンド) [しー・でぃー]

"Change Directory" の略。
>> コマンド cd *

CERN (組織名) [せるん] [さーん]

スイスにある素粒子物理学研究所。World Wide Web(WWW)の発祥の地。フランス読みでは [せるん]、英語読みでは [さーん]。日本ではどちらでも通じる。

char (C予約語) [きゃら] [きゃー] [ちゃー] [きゃらくた] [けあ] [かー]

"CHARacter" の略。 C言語の予約語であるが、読み方はさまざま。


「C FAQ」においては

C言語のキーワードの「char」の発音の仕方は少なくとも3通りはある。
「char(チャー)」、「care(ケア)」、「car(カー)」のように発音する。
どれを使ってもいい。

と記述されている。もしかしたら日本以外では「きゃら」が通じないのかも?

当ページ管理人は

char → ちゃー
char * → ちゃーぺけ
char ** → ちゃーぺけぺけ

と呼ぶ。

ちなみにガンダムのシャア・アズナブルのスペルも「Char」である。

chgrp (UNIXコマンド) [ちぇんじ・ぐるーぷ] [ちぐるっぷ] [ちぇぐるぷ] [ちぇぐるーぷ]

"CHange GRouP" の略。これの読み方はとても難しい。略して読もうとすると、舌を咽に詰まらせてしまいそうになることだろう。素直に略さず [ちぇんじ・ぐるーぷ] というのが無難かもしれない。
>> 読み方 chmod *   chown *

chmod (UNIXコマンド) [ちぇんじ・もーど] [しー・えっち・もーど] [ちもど] [ちもっど] [ちぇもど]

"CHange MODe" の略。これの読み方は難しい。素直に略さず [ちぇんじ・もーど] というのが無難かもしれない。しかし [ちもど] と読む人がいたのにはびっくりした。
>> 読み方 chgrp *   chown *
>> コマンド chmod *

chown (UNIXコマンド) [ちぇんじ・おーな] [しー・えっち・おーな] [ちょうん] [ちぇんじ・おうん] [ちおうん] [ちぇおん] [ちぇおうん] [ちぇんじ・あおん]

"CHange OWNer" の略。これの読み方も難しい。素直に略さず [ちぇんじ・おーな] というのが無難かもしれない。
>> 読み方 chgrp *   chmod *
>> コマンド chown *

CISC (アーキテクチャ) [しすく]

"Complex Instruction Set Computer" の略。
>> 読み方 RISC *

Coherent (OS) [こひーれんと]

かなり古くからある UNIX ライクな OS。 UNIX と同じく Coherent は形容詞であって名詞ではない。

core (UNIXファイル) [こあ]

はるかむかし、記憶装置にコアメモリが使われていた頃のなごり。

cp (UNIXコマンド) [しー・ぴー] [こぴー]

"CoPy" の略。
>> コマンド cp *

CRISC (アーキテクチャ) [しりすく] [くりすく]

CISC と RISC の中間。
>> 読み方 CISC *   RISC *

cron (UNIXコマンド) [くーろん] [くろん] [くろーん]

"clock daemon" のこと。名前の由来はよくわからないが、 "Command Run ON" の略か、時を表す接頭辞 "chrono-" からきているという説がある。

[くろーん] については clone(2) と区別がつきづらいという批判もあるが、「cro- を くー と発音することは絶対にない」と譲らない人もいる。おそらく日本では [くーろん] 派が多いと思われるが、確証はない。


チューブ七面鳥の呼び出しを使用する方法

crontab は [くーろんたぶ] [くろんたぶ] [くろーんたぶ] のいずれか。
>> コマンド crontab *

csh (UNIXコマンド) [しー・しぇる] [しー・えす・えっち] [しー・しぇ]

"C SHell" の略。その文法が C 言語に似ている事からそう名付けられた。
>> 読み方 sh *   tcsh *   bash *   zsh *   ksh *
>> コマンド csh *

cURL (UNIXコマンド) [しー・ゆーあーるえる]

ダウンローダ。wget の仲間。"Client for URLs" の略。FAQ に "see URL" と発音するとの記載あり。

リッチクライアント言語の「Curl」とは関係ない (ちなみにこちらは [かーる] と読む)。

curses (UNIXライブラリ) [かーしす?] [かーしず?]

端末のカーソル移動や文字表示を行うライブラリ。vi などのコンソールプログラムが使用する。


"curse" は「呪い」「呪文」という意味の英単語。由来は知らないが、端末によってエスケープシーケンスがバラバラである状況を揶揄したのではないか、と当ページ管理人は思っているが、真相は知らない。また、複数形の s が [かーしす] なのか [かーしず] なのかもわからない。
>> 読み方 ncurses *

CVS (UNIXコマンド) [しー・ぶい・えす]

daemon (UNIXプロセス) [でーもん]

"demon" と同義。悪魔とか守護神、鬼、鬼神という意味だが、UNIX の daemon は"守護神"というのが一番あっている。「なんか難しい事やろうとすると、出てくる便利な奴」ということで [どらえもん] という読み方もある。

dd (UNIXコマンド) [でぃー・でぃー] [でー・でー]

米国のユーザグループ UniForum が発行している機関誌 CommUNIXations(May/ June 1989) からの転載ということで、JUS の /etc/wall No.8/1990/May に載っていた「UNIX Trivia -- UNIX に関するクイズ100問」によると、名前の由来は、"Convert and Copy" の略で cc としたかったが、既にそれは存在していたので dd になったとういうことである。そのほかにも、単純に "Dump Data", "Disk Dumper", "Dump Disk" の略という説や IBM 汎用機の JCL にある DD 文 ("Data Definition" あるいは "Dataset Definition" の略)からきているという説もある。
>> 読み方 cc *   edd *   IBM *
>> コマンド dd *

Debian (Linux) [でびあん]

Linux ディストリビューションのひとつ。日本では [でびあん] が圧倒的多数だが、あちらでは [デビエン] に近い発音らしい。

DEC (メーカー) [でっく]

"Digital Equipment Corporation" の略。これを "デジタル機器会社" 訳してあるものがあった。

Demacs (DOSコマンド) [でまっくす] [でまちゃん]

DOS 版 GNU Emacs の愛称。 [でまっくす] という読み方が推奨されている。
>> 読み方 Emacs *   Nemacs *

denied (その他) [でぃないど] [でないど]

UNIX では "Permission denied" "Access denied" というメッセージで使われている。本当は [でぃないど] が一番正確な発音に近いと思われるが、文脈上、 [でないよ!] [でないんど] [でてないど〜〜] と読まれる事もある。

df (UNIXコマンド) [でぃー・えふ]

"Disk Free" の略。
>> コマンド df *

dired (e-lispプログラム) [だいぁーど] [でぃあーど] [でぃらえど] [でぃれど] [でぃれっど] [でぃあえど] [でぃれくとり・えでぃた]

"DIRectory EDitor" の略。読み方はさまざま。だれもが自分の読み方が一番素直だと思っている:-)。

du (UNIXコマンド) [でぃー・ゆー]

"Disk Usage" の略。
>> コマンド du *

ditroff (UNIXコマンド) [でぃとろふ] [でぃー・あい・てぃー・ろふ]

"Device Independent TROFF" の略。 "nroff"([えぬ・ろふ]) や "troff" ([てぃー・ろふ]) の流れからいけば [でぃー・あい・てぃー・ろふ] となるところだが、これだけは [でぃとろふ] ともいう。
>> 読み方 nroff *   roff *   troff *

dmesg (UNIXコマンド) [でぃー・めっせーじ] [でぃー・めすぐ]

UNIX 起動時のメッセージを再度表示させるためのコマンド。"display the system message buffer" より。
>> コマンド dmesg *

ed (UNIXコマンド) [いー・でぃー] [えど]

"EDitor" の略。

edd (UNIXコマンド) [いー・でぃー・でぃー]

"Enhanced DD" の略。
>> 読み方 dd *

egg (e-lispプログラム) (かな漢字変換システム) [えっぐ]

"TAkusan MAtasete GOmen'nasai" の略の英訳。複雑な名前の由来である。
>> 読み方 Mule *   Nemacs *   TAMAGO *

egrep (UNIXコマンド) [いー・ぐれっぷ]

Eiffel (プログラミング言語) [あいふぇる] [あいふる] [えっふぇる]

日本人なら [えっふぇる] に馴染みがあるので [えっふぇる] と読むだろうが、 Eiffel の生みの親は [あいふぇる] に近い発音をされているそうである。

elisp (プログラミング言語) [いー・りすぷ]

Emacs 上で動作する LISP。

Emacs (UNIXコマンド) [いーまっくす]

"Editing MACroS" の略とされているが、他にも大量の由来が作られて(?)いる。詳しくは $EMACS/etc/emacs.names を見よ。
>> 読み方 Demacs *   Mule *   Nemacs *

enum (C予約語) [いにゅーむ] [いーなむ] [いなむ] [えなむ] [えにゅむ]

"ENUMeration" の略。 char と同じで変な風に略すからとても読みにくい。

errno (C変数) [えらーなんばー] [えらーのー] [えらーえぬおー]

UNIX の C 言語において、システムコールのエラー情報を通知するためのグローバル変数。
>> 用語集 戻り値 *

Ethernet (ネットワーク) [いーさねっと]

"ether" とは宇宙を満たす物質とされていたエーテルのこと。 Ethernet が日本に初めて登場した頃、エーテルネットと書いていた本もあった。

eval (UNIXコマンド) [いーう゛ぁる] [えう゛ぁる]

sh・csh・perl などのスクリプト言語にて、コードを文字列として保持しておき、その文字列をあたかもプログラム内に最初から記述されていたかのように振舞うための仕組み。

英単語 "evaluate" より。「評価する」の意。[えう゛ぁる] を動詞として活用させ、「えう゛ぁればいいよ」などと使う場合もある。

false (英単語) [ふぉるす] [ふぉーるす]

偽のこと。[ふぁるす] ではない。

C言語では、値が 0 の場合は偽、それ以外の場合は真と判断される。

FAQ (ネットワーク用語) [ふぁっく] [えふ・えー・きゅー]

"Frequently Asked Questions" の略。ネットワークニュースにおいて、思わず中指を突き出したくなるような些細な質問にいちいち答えるのが面倒な時に作る質問解答集。「つまらんことをいちいち聞くな、FAQ YOU!」
(注)もちろん質問はしてみる価値はあります。

fcntl (UNIXシステムコール) [えふ・こんとろーる] [ふくんとぅる]

control は様々な省略のされ方をする。 UNIX システムコールの中にも ioctl とfcntl が共存しているのである。 fcntl システムコールを使用するたびに、省略形が fcntl だったのか fctl だったのか fctrl だったのか思い出すのに苦労したプログラマが考えついたのが、読み方によって区別する方法であった(そんな奴いないって? :-)。ctl = [こんとろーる]、cntl = [くんとぅる]、 ctrl = [くたーる] 又は [くとろーる] 等々である。ctl を [くとぅる] と呼ばなかった理由は一部地域においては明らかであろう。

FEP (フロントエンドプロセッサ) [えふ・いー・ぴー] [ふぇっぷ]

"Front End Processor" の略。かの日本語 MS-DOS の世界では FEP というとかな漢字変換プロセッサのことを指すらしいが、本当はもっと広い意味で、何らかのシステムの入力側にはりついてサービスを行うもののこと。

fep (UNIXコマンド) [えふ・いー・ぴー] [ふぇっぷ]

"Front End Processor" の略。昔、tcsh のかわりに csh と組み合わせて使っていたことがあった:-)。

fgrep (UNIXコマンド) [えふ・ぐれっぷ]

"Fixed string GREP" の略。正規表現が使えず、固定の文字列しか検索することができない。


"Fast grep" だとか、「今は fgrep が遅い」という話は調査中。
>> 読み方 egrep *   grep *
>> コマンド fgrep *

finger (UNIXコマンド) [ふぃんがー]

"人差し指" のこと。 4.3BSD では省略形として f にハードリンクされている。
>> コマンド finger *

flex (UNIXコマンド) [ふれっくす]

"Fast LEX" の略。bison とは異なり、GNU ではない。
>> 読み方 lex *
>> コマンド flex *

foo (その他) [ふー]

"foo" と "bar" は海兵隊が使っていた fubar って言葉を分けたもの。 fubar は fucked up beyond recognition の略で、「めちゃくちゃの」という意味。しかし、コミックで 'foo' という単語を使っているものが古くからいくつかあるのだそうで、'foo'の語源ははっきり特定できないらしい。結局、「海兵隊用語」 + 「コミック用語」にさらに Yeddish 語の 'feh', 英語の 'fooey'といったものをくわえた、複数の語源から生じた言葉だろうといわれている。GNU Emacs マニュアルで Richard Stallman は foo を find outer otter として使っている。
>> 読み方 bar *

FreeSBIE [ふりすびー]

FreeBSD をベースにして、CD から直接できるようにした OS。フリスビー (frisbee) とかけている。

fsck (UNIXコマンド) [えふ・えす・しー・けー]

"File System ChecK" の略と書いてある文献が多いが、マニュアルをみると "File System Consistency checK" が本当かもしれない。
>> 読み方 fsdb *

fsdb (UNIXコマンド) [えふ・えす・でぃー・びー]

"File System DeBugger" の略。
>> 読み方 fsck *

gawk (GNU) (UNIXコマンド) [ぐぉーく] [ごーく] [じー・おーく] [がおーく]

"Gnu AWK" の略。偶然にも同じスペルの英単語があるが、意味はまったく逆のコマンドである。 [がおーく] という読み方をすると、かの有名な足の生えた飛行機と間違えそうである。
>> 読み方 awk *   nawk *

getc (Cマクロ) [げっと・しー] [げっとく]

"GET Character" の略。 c を略さずに [きゃらくたー] と発音してしまうと getchar() と区別ができなくなるので、省略した形のまま読まなくてはいけない。

gets (C関数) [げっと・えす]

"GET String" の略。最後の s は三単現・複数形の s ではない。
>> 関数 gets *

getty (UNIXプロセス) [げってぃー]

"GET a login name from TTY line"(?) の略。

Gimp (UNIXコマンド) [ぎんぷ]

「打倒 Photoshop」なフリーの画像編集ツール。"GNU Image Manipulation Program" の略。

glibc (UNIXファイル) [じー・りぶしー]

GNU が開発した libc。「じー・らいぶしー」でも間違いではないだろうが、主流は [じー・りぶしー] と思われる。glib とは別物。
>> 読み方 libc *

GMW (ウィンドウシステム) [じー・えむ・だぶりゅー] [ぐみゅー]

"Give me More Windows" の略。 X が普及しすぎたため、幻の名作的ウィンドウシステムになってしまった。ウィンドウマネージャの gwm と紛らわしいので注意。

GNOME (X) [ぐのーむ]

統合デスクトップ環境。"GNU Network Object Model Environment" の略。英単語の "gnome" (地の精) は [のーむ] だが、GNOME の場合は最初の G は発音する。

GNU (GNU) (プロジェクト名) [ぐにゅー] [ぐぬー]

"Gnu's Not Unix" の略。しかし、単語の説明が再帰的になっているのはインチキである。英単語の gnu(牛みたいなかもしか) は、[ぬー] [にゅー] と言うが、 GNU プロジェクトの GNU は、"G" を発音しろと指示されている。

gnuplot (UNIXコマンド) [にゅー・ぷろっと]

グラフ描画コマンド。FAQ によると、

作者のひとりは "llamaplot" にしたかったが、別の作者は "nplot"と呼びたがっていた。妥協して "newplot" にしようとしたが、すでに同名のプログラムが存在したため、ジョークとして "gnuplot" にした。

らしい。gnuplot は GNU とは関係がなく、GPL でもない。

GNUS (Emacsコマンド) [にゅーず]

マニュアルには絶対に [ぐなす] [ぐにゅーず] と発音するなと書かれているが、残念ながら全然守られていないようである ([にゅーず]ではまぎらわしいから)。

grep (UNIXコマンド) [ぐれっぷ]

ed コマンドの "g/RE/p"(Global Regular Expression Print) の略。
>> 読み方 egrep *   fgrep *
>> コマンド grep *

GUI (インターフェース) [じー・ゆー・あい] [ぐい]

アメリカ人は [ぐい] と読む。しかし、できればやめて欲しい読み方ではある。

halt (UNIXコマンド) [ほーると] [ほると] [はると]

英語読みなら [ほーると] [ほると]、独逸語読みが好きな人なら [はると]。
>> コマンド halt *

height (英単語) [はいと]

高さの意。「へいと」ではない。
>> 読み方 width *

HI-UX (OS) [はい・ゆーえっくす?] [えいちあい・ゆーえっくす?]

日立製の UNIX。


日立が HP-UX を買ってきてカスタマイズしたのか、あるいはただの OEM なのか不明。正しい読み方もわからない。
>> 読み方 HP-UX *

HP-UX (OS) [えいちぴー・ゆーえっくす]

Hewlett-Packard の商用 UNIX。
>> 読み方 HI-UX *

Hurd (OS) [ぐにゅ・はーど]

GNU が開発中の UNIX ライクなカーネル。モノリシックカーネルではなく、マイクロカーネルであるのが特徴。
>> 読み方 monolithic *

「GNU/Linux」は GNU なライブラリやコマンドと Linux カーネルを組み合わせたものだが、GNU は最終的には Linux カーネルの代わりに Hurd カーネルを使用し、「GNU/Hurd」としてリリースする狙いがある。しかし、Linux が使いものになる OS になってしまったおかげで、何年たっても Hurd が完成しない。


FAQ によると、

Hurdという名称は、``Hird of Unix Replacing Daemons.''を意味しています。逆にHirdという名称は、``Hurd of Interfaces Representing Depth.''を意味しています。

とのこと。

IBM (メーカー) [あい・びー・えむ]

某超有名コンピュータ "HAL" の名前をアルファベット順に 1文字づつシフトさせ社名にした企業(本当は逆だけど)。"International Business Machines" の略という説もある。

iconv (C関数) (UNIXコマンド) [あい・こんぶ]

エンコーディング (文字コード) 変換関数、あるいはエンコーディング変換コマンド、あるいはそのライブラリ。由来は international converter あたりではないか。
>> コマンド iconv *

inetd (ネットワーク) [あい・ねっと・でぃー]

ポート監視サーバのこと。/etc/inetd.conf は [あい・ねっと・でぃー・こんふ]。
>> 読み方 xinetd *
>> コマンド inetd *

inode (ファイルシステム) [あい・のーど]

"Index NODE" の略。長く使われているうちに "i-node" のハイフンが落ちた。

int (C予約語) [いんと]

"INTeger" の略。


あなたが得ることができるスパナのすべての種類は何ですか

ioctl (C関数) [あい・おー・こんとろーる]

"I/O ConTroL" の略。

JUNET (ネットワーク) [じぇい・ゆー・ねっと]

Japan UNIX/University NETwork の略であると思っている人もいるが、 JUNET は JUNET であって、何かの略ではないという見解が一般的。創設者の名前からとったという話もある。読み方は、長い間 [じぇい・ゆー・ねっと] と [じゅねっと] の 2つが使われてきたが、 JUNET 協会ができたときに会則に [じぇい・ゆー・ねっと] と明記されたので読み方に関しては決着がついた。JUNET 創設の時代に関わっていない人は、 [じゅねっと] とよむ傾向が強かったようである。

jus (組織名) [じゃす]

"Japan Unix Society" の略。発音だけ聞いていると某航空会社と間違えそう。
>> 読み方 wall *

けんちゃん (人名) [けんちゃん] [はんちゃん]

Mule, NEmacs の開発者 半田剣一氏の別称。決して「半ちゃん」と書いてはいけないことになっているが、この文字列を読む人が半ば自動的に変換してしまうことまでは禁じていない。
>> 読み方 Mule *   Nemacs *

KanjiHand (コンソールドライバ) [かんじはんど]

386BSD のコンソール上で日本語を表示するためのカーネルパッチ。当初は漢字 ROM 内蔵の PC でしか動作しなかったが、その後フォントをメモリ上にロードする機能を実装し、漢字 ROM のない IBM-PC マシンでも動作するようになった。

"Kanji Handling Enhancement to *BSD" より。この命名方法は Mule からのパクリである。
>> 読み方 Mule *


Knuth (人名) [くぬーす]

アルゴリズムの神様として拝められている人で、TeX の作者でもある。 'K' は発音する。また、彼は(正当中国語の発音に基づいて) "高徳納" という漢字名も持っている。
>> 読み方 TeX *

KON (コンソールドライバ) [けーおん?]

コンソールに日本語を表示するためのソフトウェア。1992年から開発されている。


少なくとも初期リリースにおいては "KON" は Linux 用ソフトウェアであり、"Kanji On Linux coNsole" の略であった。その後 *BSD などにも対応したため、正式名称が変化した可能性はある。
>> 読み方 KanjiHand *   World21 *

ksh (シェル) [けーしぇる] [こーんしぇる]

LaTeX (UNIXコマンド) [れいてっく] [らてふ] [らてっく]

Leslie Lamport が作った TeX のマクロパッケージ。 Lamport 自身は [れいてっく] と呼ぶらしい。[らてっくす] と読むのだけは止めた方が良い。
>> 読み方 TeX *

less (UNIXコマンド) [れす]

more の逆:-)。逆スクロールもできる more 型フィルタということで名付けられた。
>> コマンド less *

lex (UNIXコマンド) [れっくす]

字句解析部を自動生成するコマンドで、"LEXical" から名付けられた。
>> 読み方 flex *
>> コマンド lex *

libc (UNIXファイル) [りぶしー] [らいぶしー]

C言語の基本的なライブラリ。この中に printf(3) などのコードが含まれている。lib は library なので [らいぶしー] でも間違いではないだろうが、主流は [りぶしー] と思われる。
>> 読み方 glibc *

lint (UNIXコマンド) [りんと]

Steve Johnson が lint を作った時に、このプログラムがやっていることが乾燥機のリントトラップ (糸くず取り) に似ていることに気づいて (本来あってはならない、ふわふわしたくずをすべて摘みとり、とらえることが仕事)、最初は『リントトラップ』と名づけようと考えたが、当時の UNIX では4 文字以上の命令が使えなかったので『lint』と命名したそうである。文献によっては、包帯やガーゼ用の布 lint が名の由来で、 C のプログラムに関して極度にきれい好きだからこの名がつけられた、と書いてあるものもある。

Linux (OS) (Linux) [りなっくす] [りにゅーくす] [らいなっくす] [りぬくす]

Linus Torvalds (リーナス・トーバルズ) が中心となって開発した、UNIX ライク OS。Linus の発音からすると「りーなーっくす」「りーなっくす」が適切であるが、Linus 自身は「どのように呼んでもよい」としている。

日本においては 1990年代は「りなっくす」「りにゅーくす」「らいなっくす」「りぬくす」など好き勝手に呼んでいたが、ASCII の雑誌「Linux Magazine」のカナが「リナックスマガジン」であったり、「TurboLinux」のカナが「ターボリナックス」であったりしたため、現時点では「りなっくす」が通りがよい。しかし他の発音が間違いというわけではない。

ln (UNIXコマンド) [える・えぬ]

"LiNk" の略。

locale (その他) [ろかーる] [ろけーる]

発音記号は 「lokael」または「loka:l」であるので、英語の発音を尊重するなら [ろかーる]。ただし JIS 規格では「ロケール」と表記している。[ろーかる] は誤り。

locate (UNIXコマンド) [ろーけいと] [ろうけいと]

ファイル名の一部を与えるとフルパスを探すコマンド。locate は「場所を見つける」「探す」という英単語。
>> コマンド locate *

ls (UNIXコマンド) [える・えす]

"LiSt" の略。
>> コマンド ls *

lsof (UNIXコマンド) [える・えす・おー・えふ?]

オープン中のファイル一覧や、ファイルをオープンしているプログラムの一覧を表示する。由来は man によると "list open files" らしい。
>> コマンド lsof *

lynx (UNIXコマンド) [りんくす]

テキストブラウザ。


組み込み向けリアルタイム OS として LynxOS という OS もあるが、テキストブラウザの lynx とは関係ない。
>> 読み方 w3m *
>> コマンド lynx *

m4 (UNIXコマンド) [えむふぉー]

汎用的なマクロ言語プロセッサ。Wikipedia によると、m4 の由来は

"macro" が "m" と残り4文字から成ることに由来する。

とのこと。

m4 は、ブライアン・カーニハン (K&R の K の人。awk の k の人) とデニス・リッチー (K&R の R の人) により設計された。
>> コマンド m4 *

Mach (OS) [まーく] [まっく]

「Mach オペレーティングシステム ==プログラミングと概念==」 (トッパン 1994 年 12 月 15 日発行) によると、名前の由来は、 Multiprocessor Universal Communication Kernel の頭文字である MUCK を、この名前を考えた人の同僚のイタリア生まれの人が Mach と聞き間違えたところ、いたく気に入ってこの名前にしたということである。発音は、普通なら [まっは] が正しいと思うが、アメリカ人は "ch" の発音ができないらしくて [まーく] [まっく] といっている (発音できないような名前を付けるなと言いたい)。 [まっく] じゃ Mac と紛らわしいので [まーく] が一般的。

Mac OS X (OS) [まっく・おーえす・てん]

アップル製 OS。ユーザランドは FreeBSD、カーネルは Mach を採用し、そこに独自開発のユーザインタフェースを組み合わせたもの。Mac OS 9 の後継 OS であり、X は [えっくす] ではなく [てん] である。

majordomo (ネットワーク) [めいじゃーどぅもぅ] [めじゃーどーもぅ] [めじゃーどーも]

メーリングリストサーバ。majordomo は「執事長」の意味の英単語。

make (UNIXコマンド) [めいく]

このコマンドをローマ字読みすると [まけ] になってしまうので alias で kachi という名前にしている人がいる。
>> コマンド make *

man (UNIXコマンド) [まん]

UNIX のマニュアル、あるいはマニュアルを閲覧するコマンド名。"MANual" の略。


「man command」と発音するとニヤニヤしだす人がたまにいるが、当ページ管理人はスルーしている。そういう人は「man co」で大喜びする。
>> コマンド man *

mg (UNIXコマンド) (DOSコマンド) [えむ・じー]

MIME (規格) [まいむ]

メールで画像などのバイナリファイルを送信するための規格。ヘッダや本文の国際化という目的もある。"Multipurpose Internet Mail Extension" の略。

MIPS (ハードウェア) [みっぷす]

"Microprocessor without Interlocking Pipeline Stages" の略。

MIPS (単位) [みっぷす]

"Million Instructions Per Second" の略。

mknod (UNIXコマンド) [めいくのっど] [めいくのーど] [えむ・けー・のっど] [えむ・けー・のーど]

"MaKe NODe" の略。

monolithic (英単語) [ものりしっく]

「一枚岩の」という意味の形容詞。


UNIX 界では、外部モジュールをカーネルから分離させる構造を「マイクロカーネル」、一方すべてをひとつのカーネル内に押し込んだ構造を「モノリシックカーネル」と言う。
>> 読み方 Hurd *

なお、[ものしりっく] (物知りっく) ではない。映画「2001年宇宙の旅」に出てきた石柱が「モノリス」(monolith) であることを覚えておくと間違えなくなる。

motd (UNIXファイル) [もっと・でぃー] [もーただ] [えむ・おー・てぃ・でぃ]

"Message Of The Day" の略。

Mule (UNIXコマンド) [みゅーる]

"MUltiLingual Enhancement to GNU Emacs" の略。 MULE とはラバのことで、がんこもの、片意地ものという意味もあり、GNU の動物シリーズに対応しているし、 gawk のように反対の意味を付けるというのにも対応している。
>> 読み方 Demacs *   Emacs *   gawk *   Nemacs *

mv (UNIXコマンド) [えむ・う゛い] [むーぶ]

"MoVe" の略。
>> コマンド mv *

MySQL (データベース) [まい・えす・きゅー・える]

フリーの RDBMS。FAQ には

MySQL の正式な発音は ``My Ess Que Ell'' ですが (``my sequel'' ではありません)、
``my sequel'' と発音したり、ローカライズされた他の方法で発音してもかまいません。

とある。
>> 読み方 PostgreSQL *

ncurses (UNIXライブラリ) [えぬ・かーしす?] [えぬ・かーしず]

curses ライブラリを改良したもの。"new curses" の略。


BSD で生まれた curses だが、BSD 系と SystemV 系それぞれで機能拡張を行った結果 互換性が低くなり、ひとつのソースで両方に対応することが難しくなった。そのため新たなライブラリとして ncurses が生まれたものと思われる。
>> 読み方 curses *

Nemacs (UNIXコマンド) [えぬ・いーまっくす] [ねまっくす]

日本語Emacs の略。 [ねまっくす] という人もいるが、正式名称は [えぬ・いーまっくす] である。また、昔の Nemacs のドキュメントにはちゃんと [えぬ・いーまっくす] と書いてあった (今は書いてないという事は [ねまっくす] 派が増えてきたという事か)。エディタのモードラインには "NEmacs" と表示されているのに、ドキュメントには "Nemacs" という具合に "e" が小文字で書かれている。
>> 読み方 Emacs *   Demacs *   Mule *   ng *

NEWS (ハードウェア) [にゅーず]

ソニーのワークステーション "NEt Work Station" の略。ウィンドウシステムの NeWS と非常に紛らわしい。
初期は BSD・後期は SVR4 であった。

NeWS (ウィンドウシステム) [にゅーず]

"Network extensible Window System" の略。ハードウェアの NEWS と非常に紛らわしい。

nawk (UNIXコマンド) [えぬ・おーく] [のーく]

"New version of AWK" の略。しっかりと [えぬ・おーく] とふりがなが書いてあるものもある。
>> 読み方 awk *   gawk *

NCSA (組織名) [えぬ・しー・えす・えー]

アメリカの国立スーパーコンピュータ応用研究所。UNIX 界では、Apache の元となった NCSA httpd や、Netscape の元となったブラウザ NCSA Mosaic の開発で知られる (いずれも現在は開発停止)。


IE も NCSA Mosaic を元にしており、IE6 の ヘルプ -> バージョン情報 には
とある。ただし今となっては元のコードは 1行も残っていないかもしれない。

netatalk (ネットワーク) [ネットーク]

AppleTalk を UNIX 上で実現するための実装。FAQ によれば、

正しい発音は、"ネドトーク"('ned-*-to.k) ("ド" は優しく、"ネ" はあいまい母音) です。
[訳注:つまり、日本語での発音を表記すれば、ネットークとなります。]

らしい。日本では「ねたとーく」で通じるような気がするが未検証。

ng (UNIXコマンド) (DOSコマンド) [えぬ・じー]

名前の由来は "Nihongo Mg" または "Nemacs like Mg" だが、実際にはそういう呼び方はせず、正式名は "Micro Nemacs" である。 [んぐ] って読んではだめ:-)。
>> 読み方 mg *   Nemacs *

NIS (ネットワーク) [えぬ・あい・えす] [にす]

"Network Information Service" の略。最後の S は Service の S であって System の S ではない。昔は YP と言っていた。今も NIS 関連のコマンド名は ypcat・ypmatch などと、`yp' がついている。
>> 読み方 YP *

nkf (UNIXコマンド) [えぬ・けー・えふ]

ネットワーク用漢字コード変換フィルタの略。
>> コマンド nkf *

nroff (UNIXコマンド) [えぬ・ろふ]

NULL (Cマクロ) [ぬる] [なる]

語源はドイツ語らしいので読み方は [ぬる] だが英語圏の人は [なる] というだろう。

od (UNIXコマンド) [おー・でぃー] [おど]

"Octal Dump" の略。Octal は「8進数」の意。でも decimal も hex もダンプ出来る (^_^)
>> コマンド od *

orphan [おーふぁん]

親に先立たれた process。init が引き取る。

passwd (UNIXコマンド) (UNIXファイル) [ぱすわーど] [ぱすうっど] [ぱすだぶりゅーでぃー]

"PASSWorD" の略。
>> コマンド passwd *

perl (UNIXコマンド) (プログラミング言語) [ぱーる]

"Practical Extraction and Report Language" の略。最初は "and" の "a" を含めて "pearl" といっていたが、すでに同名の言語が存在していたので "perl" になった。 "真珠" と間違えそうなので [ぺるり] と読む人もいるそうだが、この読み方はかなり苦しい。
>> コマンド perl *

ping (UNIXコマンド) [ぴん] [ぴんぐ] [ぴーいんぐ]

"Packet InterNet Groper" の略。しかし、これはたぶん後から考えたもので、本当は潜水艦のソナー音からきているのではないかと思われる。ネットワーク上で相手のマシンから反応が返ってくるかどうかを調べるコマンド。


[ぴんぐ] 派は「King Kong だってキングコングじゃないか」と言い、[ぴん] 派は「Ping Pong はピンポンで、Hong Kong はホンコンだろ」と言う。
>> コマンド ping *

POSIX (規格) [ぽじっくす] [ぱじっくす]

IEEE が策定した、UNIX OS が実装すべきコマンドや関数の仕様。あちらでは [ぱじっくす] (ぱ にアクセント) らしい。

PostgreSQL (データベース) [ぽすと・ぐれす・きゅー・える] [ぽすとぐれす]

Post-Gres-Q-L (ポスト・グレス・キュー・エル) が正式な発音。


ワックスのどのタイプがワックスペーパーで使用されている

源流は Ingres [いんぐれす] という RDBMS で、以下のような変遷をたどり、PostgreSQL に至る。
  • UCB (カリフォルニア大学バークレー校) にて開発された Ingres (INteractive Graphics REtrieval System の略)
  • Ingres の後継である POSTGRES [ぽすとぐれす]。「POST inGRES」の意。
  • POSTGRES の後継である Postgres95
  • Postgres95 から PostgreSQL に名称変更。

Ingres は BSD ライセンスでソースが公開されていたため、これを元に Sybase や Microsoft SQL Server など、数多くの RDBMS システムが開発された。そのうちのひとつに CA 社が開発した OpenIngres がある。この OpenIngres は 2004年オープンソースとなり、現在 Ingres 2006 として公開されている。現時点で「Ingres」と言えば、これを指すことが多いようだ。
>> 読み方 MySQL *

printf (C関数) [ぷりんとえふ] [ぷりんとふ]

標準出力に文字列を出力するライブラリ関数。


printf ファミリ:

sprintf [えす・ぷりんとえふ]
fprintf [えふ・ぷりんとえふ]
snprintf [えすえぬ・ぷりんとえふ]
vprintf [ぶい・ぷりんとえふ]
vfprintf [ぶいえふ・ぷりんとえふ]
vsprintf [ぶいえす・ぷりんとえふ]
vsnprintf [ぶいえすえぬ・ぷりんとえふ]

>> コマンド printf *

pseudo (その他) [すーど] [しゅーど]

この単語の正しい読みを知っている人は少ない。 [ぷせうど] などとは言わないように。pseudo tty (疑似端末/仮想端末) や pseudo screen など、UNIX では割とよく使われる。

pty (デバイスドライバ) (UNIXコマンド) [ぷてぃい] [ぴてぃい] [ぴー・てぃ・わい]

"Pseudo TeletYpe" の略。 "Pseudo teleTYpe" かも知れない。

putc (Cマクロ) [ぷっと・しー] [ぷっとく]

"PUT Character" の略。 c を略さずに [きゃらくたー] と発音してしまうと putchar() と区別ができなくなるので、省略した形のまま読まなくてはいけない。

puts (C関数) [ぷっと・えす]

"PUT String" の略。最後の s は複数形の s ではない。

PuTTY (UNIXコマンド) [ぱてぃ]

端末エミュレータ。FAQ によると

Exactly like the English word `putty' (英単語の `putty' と同じ発音)

とある。英単語の putty は日本語では「パテ」とよく呼ばれるが、ネイティブ読みだとおそらく [ぱてぃ] (アクセントは ぱ)。

Python (プログラミング言語) [ぱいそん]

オブジェクト指向が得意なスクリプト言語。日本では Ruby の人気が高いが、世界的に見れば Python の方が優勢。


由来は 2ch 「Pythonのお勉強スレ」のまとめ wiki によると、

Guido van Rossum は Python の実装を始めたのと同時期に、"空飛ぶモンティパイソン" (BBC の70年代からあるコメディ番組) の脚本を読んでいました。彼は短く、ユニークで、ちょっとミステリアスな名前が必要だと思っていたので、作成中の言語をPythonと呼ぶことに決めたのです。

とのこと。

quota (UNIXコマンド) [くぉーた]

"QUOTA"(割り当て、わけ前)の意。

rc (UNIXファイル) [あーる・しー]

"Run Command" の略。 UNIX コマンドの初期設定ファイルで ".○○rc" というのが多いのは、これに由来している。

regex ([れげっくす] [れぎゅらーえくすぷれっしょん] [せいきひょうげん]

正規表現のこと。"REGular EXpression" の略。

regexp [れげっくす] [れぐいーえっくすぴー] [せいきひょうげん]

正規表現のこと。"REGular EXPression" の略。最後の p の発音に困るので、[れげっくす] や [せいきひょうげん] で逃げることも多い。

RISC (アーキテクチャ) [りすく]

"Reduced Instruction Set Computer" の略。
>> 読み方 CISC *

rm (UNIXコマンド) [あーる・えむ] [りむーぶ]

"ReMove" の略。

roff (UNIXコマンド) [ろふ]

rogue (UNIXコマンド) [ろーぐ]

意味は盗賊。読み方は [ろぐー] ではない。

Ruby (プログラミング言語) [るびー]

オブジェクト指向が得意なスクリプト言語。日本発の言語なので日本では特に人気がある。ライバルは Python。


由来については、FAQ に以下のように書いてある。

自分の新しい言語の名前を Perl のように何か宝石の名前からとろうとし、同僚の誕生石が Ruby だったので、Ruby としたそうです。その後、誕生石としては、pearl => 6月、ruby => 7月、活字の大きさとしては、pearl => 5pt、ruby => 5.5pt など、ruby が pearl の直後に来ている例があるのに気づき、Perl より新しく、できればより良い言語の名前として Ruby が新しいスクリプト言語の名前としてふさわしいと思ったそうです。

SCSI (インターフェース) [すかじー] [すくーじ]

"Small Computer System Interface" の略。しかし最初に [すかじー] と読んだ人はすごい。

sed (UNIXコマンド) [せど] [えす・いー・でぃー] [すえど] [えす・えど] [せっど]

"Stream EDitor" の略。

setenv (Cシェルコマンド) [せっと・えんぶ]

"SET ENVironment variable" の略。
>> コマンド setenv *

sh (UNIXコマンド) [しぇる] [えす・えっち] [しぇ] [びー・しぇる]

"SHell" の略。作者の名前をとって Bourne Shell(B Shell)と呼ばれる。
>> 読み方 csh *   bash *   tcsh *   ksh *   zsh *
>> コマンド sh *

skk (e-lispプログラム) (かな漢字変換システム) [えす・けー・けー]

"Simple Kana to Kanji conversion program" の略。 Mule, Nemacs 用のかな漢字変換システムの一つ。

SLIP (ネットワーク) [すりっぷ] [えす・える・あい・ぴー]

"Serial Line IP" の略。

SPARC (ハードウェア) [すぱーく]

"Scalable Processor ARChitecture" の略。面白いほど良く落ちる…。

SQL (データベース) [えすきゅーえる] [しーける]

リレーショナルデータベース問い合わせ言語。

元々は IBM が開発した SEQUEL (Structured English Query Language) という言語。その後 SQL (Structured Query Language) に変更された。よってアメリカでは [しーける] 派が多いらしいが、日本ではほとんどの場合 [えすきゅーえる] と読む。

squid (ネットワーク) [すくいっど] [すくうぃっど]

proxy サーバソフトウェア。英単語の squid は「ヤリイカ」の意。FAQ によれば「すでによい名前がとられていたので、初期に使用されていたコードネームをそのまま使った」とのこと。

stderr (Cマクロ) [すたんだーど・えらー] [すたでぃえらー] [ひょうじゅん・えらー・しゅつりょく]

stdin (Cマクロ) [すたんだーど・いん] [すたでぃん] [ひょうじゅん・にゅうりょく]

"STanDard IN" の略。この略し方なら [すたんど・いん] ではないかという気もするが、某コミックに強い影響を受けている人に聞かせるとオラオラ状態になってしまうかもしれない読み方なので、使うのは控えるべきであろう。
>> 読み方 stderr *   stdout *

stdio.h (Cヘッダファイル) [すたんだーど・あいおー・えいち]

"STanDard I/O" のプロトタイプ・マクロなどが定義されたヘッダファイル。[すたじお・えいち] ではない (スタジオは stdio ではなく studio)。

stdout (Cマクロ) [すたんだーど・あうと] [すたでぃあうと] [ひょうじゅん・しゅつりょく]

"standard out" の略。以下同様。
>> 読み方 stderr *   stdin *

stevie (UNIXコマンド) (DOSコマンド) [すてぃーぶ] [すてぃーびー]

"ST Editor for VI Enthusiasts" の略。もともとは Atari ST 用のエディタとして作られた。

su (UNIXコマンド) [す] [えす・ゆー]

UNIX Version 6 (1978年ぐらい)では su コマンドには root の代わりにユーザ名を指定できなかったので、 "Super User" の略だったようだが、現在では "Switch User" あるいは "Substitute User id" の略とされている。
>> コマンド su *

sudo (UNIXコマンド) [すー・どぅー]

特定のコマンドのみを root 権限で実行するためのコマンド。FAQ に "soo-doo" と発音するという記載あり。superuser-do の意。日本では [すどー] と発音する人も多いと思われる。
>> コマンド sudo *

Sun (メーカー) [さん]

もともとは "Stanford University Network" の略。スタンフォード大学で設計された SUN ボードのライセンスを受けてマシンを製造していた。

SystemV (OS) [しすてむ・ふぁいぶ]

AT&T 製の UNIX。UNIX V7 → SystemIII → SystemIV → SystemV という流れなので、「V」は [ふぁいぶ] である。よって [しすてむ・ぶい] は間違い。

SystemV の略称 SysV は [しす・ふぁいぶ] と思われるが、それでは長すぎるので当ページ管理人は [しす・ぶい] と呼びたいがどうか。ただし世の中に通じるかどうかはわからない。

SVR4 (OS) [えすぶいあーる・ふぉー] [しすてむ・ふぁいぶ・りりーす・ふぉー]

System V Release 4 の略。SVR1・SVR2・SVR3 もあるが、AT&T が発表した最終バージョンが SVR4 であり、この SVR4 が SunOS など多くの商用 UNIX で使用されたため、非常に有名。

UNIX の権利が AT&T から SCO に渡った後にリリースされた SVR5 もあるが、こちらは SCO 以外の UNIX に影響を与えておらず、語る価値がない。

TAKANA (e-lispプログラム) (かな漢字変換システム) [たかな]

「たかな」とは、漬け物のたかなではない。「たまごよ/かしこく/なーーれ」の略をとって命名された。
>> 読み方 egg *   Mule *   TAMAGO *

TAMAGO (e-lispプログラム) (かな漢字変換システム) [たまご]

"TAkusan MAtasete GOmen'nasai" の略。現在のドキュメントには "沢山待たせて御免なさい" の略だと書かれているが、昔のドキュメントには、確かに "大変待たせて御免なさい" と書いてあった。 Mule, Nemacs 用のかな漢字変換システムの一つ。卵は料理の基本材料で、いろいろな料理に使えるので、このことから「たまご」もいろいろな日本語環境を作る材料になりたい、という意味も込められている。
>> 読み方 egg *   Mule *   Nemacs *   TAKANA *

tar (UNIXコマンド) [たー] [たる] [たーる]

"Tape ARchive" の略。[たる] では "樽" みたいだ。 [たーる] ではコールタールみたいだ。
>> コマンド tar *

tar.Z (サフィックス) [たー・ずぃー] [たー・ぜっと] [たる・ぜっと] [たず] [たーてんぜっと] [たーず]

tar でまとめて compress で圧縮したファイルに慣習的に付けられるサフィックスだが、最後の Z は compress の圧縮アルゴリズム Lempel-Ziv coding の Ziv から来ていると思われる。

Tcl (プログラミング言語) [てぃくる]

"Tool Command Language" の略。GUI ツールキットと一緒に使用して、"Tcl/Tk" [てぃくる・てぃーけー] として使用されることが多かった。

tcsh (シェル) [てぃーしー・しぇる]

シェルのひとつ。csh に、より高機能な補完・ヒストリ機能などを追加したもの。[てぃー・しーしぇる] ではなく [てぃーしー・しぇる] と呼ぶ。


tcsh の「t」の由来は以下のとおり (Linux の tcsh 日本語マニュアルより引用)
1964 年 DEC は PDP-6 を開発しました。のちに PDP-10 が再実装されました。1970 年前後に DEC がそのセカンドモデル KI10 を発表したとき、これには DECsystem-10 という新しい名前がつけられました。

TENEX は 1972 年に Bolt, Beranek & Newman (Massachusetts 州 Cambridge のシンクタンク) において、実験的なデマンドページ型仮想記憶 OS として作られました。彼らは DEC PDP-10 用の新しいページャを構築し、それを使った OS を作りました。これは学術分野で非常に大きな成功を収めました。

1975 年 DEC は PDP-10 の新しいモデル KL10 を発表しました。 DEC は BBN から TENEX のライセンスを受け、KL10 は TENEX 版のみにするつもりでした。 DEC はそれらのバージョンを TOPS-20 と呼んでいました (大文字化は商標です)。多くの TOPS-10 ("The OPerating System for PDP-10" の頭文字です) ユーザがこれに反対しました。こうして DEC は同じハードウエアにふたつの互換性のないシステムをサポートしなければならないことになりました。-- でもそのとき PDP-11 には 6 つの OS があったのですが!

TENEX の TOPS-20 はバージョン 3 までに、ULTCMD と呼ばれるユーザコードレベルのコマンド補完機能サブルーチンを備えていました。バージョン 3 で DEC は、これらの機能すべてと、さらにそれ以上とをモニタ (Unix でいうところのカーネル) に追加し、 COMND& JSYS (`Jump to SYStem' 命令; スーパーバイザーを呼び出す機能 [私が IBM 上がりだってバレちゃった?]) でアクセスできるようにしました

tcsh の作者たちは TENEX と TOPS-20 におけるこれらの機能に影響を受け、これを模倣した版の csh を作成したのです。

よくわからん。
>> コマンド tcsh *

tee (UNIXコマンド) [てぃー]

データの流れが T の字だから tee という名前になった。配管屋はチーズ(tees)と言うらしい。
>> コマンド tee *

termcap (UNIXファイル) [たーむきゃっぷ]

"TERMinal CAPabilities" の略。

TeX (UNIXコマンド) [てっく] [てふ]

ギリシャ語で technology を意味する単語、 τεχνολογια ([てくのろぎあー]) のはじめの部分を採ったもの。τεχνη ([てくねー])だけで『技術』という意味なのでそっちのほうが近いかもしれない。従って "T" "E" "X" は "タウ" "イプシロン" "カイ" であり、"ティー" "イー" "エックス" ではない。その意思表示として通常は "E" を半分下げて書くが、そのように印刷するのが困難な場合は "TeX" と書いて良い事になっている。発音も、ドイツ語の "ch" の音を使って [てっは] と息を吐き出すように言えとされている (正しく発音できると端末のガラスが曇るそうである) が、悲しいかなアメリカ人はこの "ch" の発音が苦手なので [てっく] と読むのが普通である。 Knuth 氏御本人も [てっく] と発音されているそうである。日本では [てっく] という発音と [てふ] という発音の 2種類が定着している。
>> 読み方 Knuth *   LaTeX *

Theo (人名) [てお]

OpenBSD の一番えらいひと。"Theo de Raadt" (テオ・デ・ラート)。発言が攻撃的なため、みんなに愛されている。

troff (UNIXコマンド) [てぃー・ろふ]

tty (デバイス名) [てぃー・てぃー・わい] [てぃてぃい]

TeleTYpeの略。ちなみにアメリカではTeletype社のトレードマークである。日本ではどうだか知らない。
>> 読み方 pty *

uname (UNIXコマンド) [ゆーねーむ]

OS 名を表示するためのコマンド。
由来は "UNIX Name"
>> コマンド uname *

uniq (UNIXコマンド) [ゆにーく]

"UNIQue" の略。この単語を [あん、いくー] と読んでいた人がいた。
>> コマンド uniq *

UNIX (OS) [ゆにっくす]

以前に AT&T のベル研が関与していた OS の MULTICS("MULTiplexed Information and Computing System"の略) をもじって名付けられた。よって当初は UNICS("UNiplexed Information and Computing System") と書かれていたこともあったらしいが、すぐに UNIX とあらためられた。なお、食品保存用ケース、コーヒー、オーディオ機器などの名前に UNIX というのがあるらしいが全く関係がない。最近はトースター、洗濯機、冷蔵庫にも搭載されつつある(?)。

usage (英単語) (関数名) [ゆーせーじ] [ゆーせっじ]

使用方法・説明書の意。コマンドの使用方法を表示する関数名を usage とする例が多い。
void usage(){

printf("hoge program: hoge [-anpv] filename\n");
printf(" -a: Accept all files");
printf(" -n: Don't print any output");
exit(1);

}

uucp (UNIXコマンド) [ゆー・ゆー・しー・ぴー]

"Unix-to-Unix CoPy" の略。


uum (UNIXコマンド) (かな漢字変換システム) [うーむ]

名前の由来は wnn を 180 度ひっくり返したものだという説があるが定かではない。「嬉しい・嬉しい・森島君」という説もある(なんじゃ、そりゃ?)。
>> 読み方 Wnn *

vi (UNIXコマンド) [う゛い・あい] [う゛ぃー・あい]

"VIsual" の略。
>> コマンド vi *

vmunix (カーネル) [う゛い・えむ・ゆにっくす]

"Virtual Memory UNIX" の略。たぶん SysV との差別化を図ったんだろうけど、本当のことは知らない。

w3m (UNIXコマンド) [だぶりゅーさんえむ] [だぶりゅーすりーえむ]

テキストブラウザ。FAQ に読み方の記載あり。由来は「WWW-wo-Miru (WWW を見る)」だそうだ。
>> 読み方 lynx *

wall (UNIXコマンド) [うぉーる]

"Write to ALL users" の略。ユーザ全員にメッセージを送りたい時に使う。 jus の会誌の名前にも使われている。
>> 読み方 jus *

warning (その他) [うぉーにんぐ]

よく [わーにんぐ] という人がいるが、 [うぉーにんぐ] のほうが正確な発音に近いはず。

width (英単語) [うぃず] [うぃどす] [うぃずす]

幅の意。「わいず」ではない。
>> 読み方 height *

Wnn (かな漢字変換システム) [うんぬ]

"Watasi no Namae ha Nakano desu" の略。
>> 読み方 uum *

World21 (コンソールドライバ) [わーるど・にじゅういち?] [わーるど・とえんてぃわん?]

KanjiHand の後継プログラムで、(おそらく) 正式名称は "KanjiHand the World Version 21"。KanjiHand では日本語の表示しかできなかったが、多国語 (ISO-2022 規格) に対応した。また、KanjiHand は 386BSD カーネルへのパッチであったが、World21 は NetBSD の loadable モジュールとして実装されており、カーネル再構築が不要になっている。1994〜2001年ごろに開発された。


World21 は NetBSD 以外には移植されなかったようだ。
>> 読み方 KanjiHand *   KON *

wu-ftpd (ネットワーク) [だぶるゆー・えふてぃーぴーでぃー]

ワシントン大学 (University of Washington) で開発された ftp サーバ。
BSD の ftpd を元に開発された ftp サーバで、当初は wuarchive-ftpd という名称だったが、当時のネットニュースを見る限りではかなり初期の段階から「wu-ftpd」と呼称されていた模様。1993年の v2.0 リリースに伴い、正式に wu-ftpd に改称。

wu-imapd (ネットワーク) [だぶるゆー・あいまっぷでぃー]

ワシントン大学 (University of Washington) で開発された imap サーバ。

WWW (ネットワーク) [うぇぶ] [わーるどわいどうぇぶ] [だぶりゅだぶりゅだぶりゅ] [とりぶるだぶりゅ] [だぶりゅすりー] [わんだーすりー] [だぶりゅさん] [おおもじのだぶりゅがみっつならんだやつ] [うーうーうー] [わんわんわん] [だぶだぶだぶ]

World Wide Web の略。世界中を蜘蛛の巣のように覆いつくす様子から名付けられた。読み方はさまざま。

X (ウィンドウシステム) [えっくす]

MIT の "W" という名のウィンドウシステムから発展して "X" と名付けられた (C言語みたい)。なお、X Window System は、"X という名のウィンドウシステム" であって、"X Window という名のシステム" ではないので間違えないように。 X Window System は MIT の商標である。

X11 (ウィンドウシステム) [えっくす・いれぶん]

"X window system version 11" の略。さらにリリースナンバーをつけて X11R6 のようにも書く。 Version 11 は X の最終バージョンである。

xargs (UNIXコマンド) [えっくす・あーぐす]

マニュアルなどには記載はないが、おそらく "eXecute ARGumentS" あたりが由来では。PWB UNIX で出現したコマンド。
>> コマンド xargs *

Xenix (OS) [ぜにっくす?]

Microsoft が 1980 年に発売した UNIX (SystemV 系)。その後 Xenix 部門は SCO に売却された。

xinetd (ネットワーク) [えっくす・あい・ねっと・でぃー]

inetd の機能強化版。Linux 方面で比較的よく使われる。/etc/xinetd.conf は [えっくす・あい・ねっと・でぃー・こんふ]。
>> 読み方 inetd *

XOOPS (webアプリケーション) [ずーぷす]

ポータルサイト構築のための web アプリケーション。PHP で記述されている。"eXtensible Object Oriented Portal System" の略。

XUL (プログラミング言語) [ずーる]

"XML-based User-interface Language" の略。平たくいうと、「ここにチェックボックスがあって、ここにテキストフォームがあって、ここにボタンがあって、それらをこんな感じで配置して…」という情報を XML で記述する仕組み。Mozilla や Firefox のインタフェースは XUL で記述されている (らしい)。

yacc (UNIXコマンド) [やっく]

"Yet Another Compiler Compiler" の略。 yacc が作られた当時、同種のプログラムがかなりたくさんあったことを皮肉ったもの。
>> 読み方 bison *
>> コマンド yacc *

YP (ネットワーク) [わい・ぴー]

"Yellow Page" の略。しかしこの名称は英国における British Telecommunications の登録商標になっているため NIS に名称が変更された。
>> 読み方 NIS *

zcat (UNIXコマンド) [ぜっと・きゃっと] [ずぃー・きゃっと]

最初の Z は compress の圧縮アルゴリズム Lempel-Ziv coding の Ziv から来ていると思われる。
>> コマンド zcat *

zombie (UNIXプロセスの状態) [ぞんび]

kill(2), exit(2) 等で *死んだ* process が、親に(wait(2) で) 引き取られる迄の間、その process があるとされる状態。親が(wait(2) で)引き取る迄は、何回でも kill(2) 出来る (そして process table から消えない!)事に由来する。本来の zombie は・・・ *あの* 映画を参照されたい。(^^;

zsh (シェル) [ずぃーしぇる] [ぜっとえすえいち] [ぜっとしぇる]

sh と csh と tcsh と ksh のいいとこどりをして、拡張しまくったシェル。
>> 読み方 sh *   bash *   tcsh *   csh *   ksh *

/bin (ディレクトリ名) [びん]

"BINary" の略。 Dust bin の bin だという人もいる。

/dev (ディレクトリ名) [でぶ]

"DEVice" の略。デバイスファイルをおいておくディレクトリ。

/dev/fd0a は「でぶ・えふでぃぜろえー」あるいは「すらでぶ・すらえふでぃーぜろえー」など。
/dev/null は「でぶぬる」あるいは「すらでぶ・すらぬる」。

/etc (ディレクトリ名) [えとせとら] [えとせ]

"et cetera" より。

/home (ディレクトリ名) [ほーむ]

ユーザのホームディレクトリを置く場所であることから。大昔は /usr がホームディレクトリ置き場だったとどこかで見たような記憶がある。

/lib (ディレクトリ名) [りぶ] [らいぶ]

"LIBrary" より。

/proc (ディレクトリ名) [ぷろっく]

"PROCess" より。

/sys (ディレクトリ名) [しす]

"SYStem" の略。

/sbin (ディレクトリ名) [えすびん] [すびん]

"System の動作に必須な /bin" が由来と思われる。

/sbin のバイナリは libc などのライブラリを使わずスタティックリンクされている UNIX が多かったが (ライブラリがなくても動作するように)、近年はライブラリを使用してダイナミックリンクしている場合も多い (FreeBSD・NetBSD など)。

/tmp (ディレクトリ名) [てんぷ]

"TeMPorary" の略。

/ucb (ディレクトリ名) [ゆー・しー・びー]

"University of California at Berkeley" の略。

/usr (ディレクトリ名) [ゆーざ] [ゆー・えす・あーる] [ゆーずる]

"USeR" の略。と、誰もが(?)思っていたが、米国のユーザグループ UniForum が発行している機関誌 CommUNIXations(May/ June 1989) からの転載ということで、 JUS の /etc/wall No.8/1990/May に載っていた「UNIX Trivia -- UNIX に関するクイズ100問」によると、 "User Services and Routines" の略だそうである。

/var (ディレクトリ名) [う゛ぁー] [ばー]

"VARiable" の略。

正引き (日本語) [せいびき]

FQDN (www.example.co.jp などのホスト名) を IP アドレスに変換すること。
>> 読み方 逆引き *

逆引き (日本語) [ぎゃくびき] [ぎゃくひき]

IP アドレスを FQDN (www.example.co.jp などのホスト名) に変換すること。
>> 読み方 正引き *

引数 (日本語) [ひきすう]

コマンドや関数に渡すパラメータのこと。[いんすう] は誤り。

! (記号) [びっくり・まーく] [びっくり] [えくすくらめーしょん] [おったまげーしょん・まーく] [おったまげーしょん] [おったま] [ぽーしょん・まーく] [ばん] [ばんぐ]

csh のヒストリで、直前に入力したコマンドを指すのに "!!" を使うが、これを [びっくりびっくり] という(人もいる)。[ぽーしょん・まーく] と読む人は rogue のやりすぎであろう。

" (記号) [だぶる・くぉーてーしょん・まーく] [だぶる・くぉーてーしょん]

日本語だと二重引用符と訳されている。

# (記号) [しゃーぷ] [なんばー] [いげた] [くろすはっち]

UNIX 最強のプロンプト。音楽記号のシャープと形が同じなので一般的に [しゃーぷ] と読まれている。英語では number sign, pound sign, hash mark ということがある。 [くろすはっち] という読み方はテレビの調整パターンか製図のハッチングから来ていると思われる。シャープのポケットコンピュータのマニュアルにも [くろすはっち] と書かれているが、おそらく社名と紛らわしいからだろう。
>> 読み方 $ *   % *

$ (記号) [だらー] [どる]

sh の一般的なプロンプトに使われる。普段は "円高ダラー安" とはいわないのに、なぜかコンピュータ屋は "$" を [だらー] という。よく見ると縦棒が一本足りない。
>> 読み方 sh *   # *   % *

% (記号) [ぱーせんと]

csh の一般的なプロンプトに使われる。呪文をとなえて変身すると # になる。
>> 読み方 csh *   # *   $ *

& (記号) [あんぱーさんど] [あんど] [あんぱん]

コンピュータ用語では [あんぱーさんど] のほうが正しいらしいが、 [あんど] も一般的に使われている。

' (記号) [あぽすとろふぃ] [しんぐる・くぉーてーしょん・まーく] [くぉーてーしょん・まーく] [くぉーてーしょん]

たまに JIS 配列のキーボードを使うと、この記号を入力するときに戸惑ってしまう。

( (記号) [かっこ] [しょうかっこ] [まるかっこ] [ぱーれん]

これは特に問題はない。

) (記号) [こっか] [とじかっこ] [まるこっか]

"(" の逆だから [こっか]。

* (記号) [あすたりすく] [あすた] [ほし] [こめ] [すたー] [かける] [かけ]

C の文 "int **" を [いんと ほし ほし] あるいは [いんと すた すた]というそうだ。でも [いんと かけ かけ] とはあまりいわない。

+ (記号) [ぷらす] [たす] [ぷら]

特になし。

, (記号) [こんま] [かんま]

特になし。

- (記号) [まいなす] [ひく] [はいふん]

場合によっては [ひょうじゅんにゅうりょく] と読むこともある(?)。

. (記号) [ぴりおど] [ぴり] [どっと] [てん] [ぽつ] [ぽち] [ちょん]

これはいろいろな読み方をする。文脈によって使い分けられているが、特にメールアドレスを言う場合などは発音されない場合もある。

/ (記号) [すらっしゅ] [すら] [るーと]

パス名をいうとき、例えば "/usr" を [すら ゆーざ] という具合に使われる。あるいは文脈によってはまったく発音されない場合もある。 UNIX 屋なら [すらんと] と読んではならない。

: (Bシェルコマンド) (記号) [ころん]

[たい] と読む人もいる。

; (記号) [せみころん]

[せみたい] と読む人はいない。

 (記号) [しょうなり] [やまかっこ] [あんぐるかっこ] [あんぐる] [ぶら]

[ぶら] という読み方は量子力学の状態ベクトルからきている。 |ψ>をケット(ket)ベクトル、そのエルミート共役を<ψ|で表わし、ブラ(bra)ベクトルという。

= (記号) [いこーる] [は]

小学生の頃は [は] ("ha" じゃなくて "wa") と言っていたが、いつの頃からか [いこーる] としか読まなくなった。

> (記号) [だいなり] [やまこっか] [あんぐるこっか] [けっと]

[けっと] という読み方は量子力学の状態ベクトルからきている。

? (記号) [はてな] [くえすちょんまーく] [くえすちょん] [くえ] [はて]

"*.?" を [ほし ぴり くえ] という人がいるんだから、日本人の省略好きにも困ったものである。

@ (記号) [あっとまーく] [あっと] [たんかきごう] [えー・まる] [なると]

電子メールのアドレスの区切りに使われている。きっと "@" を "at" にひっかけたのだろう。

[ (記号) (UNIXコマンド) [だいかっこ] [かくかっこ] [ぶらけっと] [すくえあ・ぶら] [すくえあ・ぶらけっと] [かぎ]

本当はこっちが中カッコ。

\ (記号) [ばっくすらっしゅ] [ばっくすら] [ばくすら] [ぎゃくすら] [ばっすら] [らす]

画面には "\" と表示されていても [ばっくすらっしゅ] と読んでしまう。

] (記号) [だいこっか] [かくこっか] [ぶら・とじ] [すくえあ・ぶら・とじ] [ぎか]

^ (記号) [あくさんしるこんふれっくす] [あっぷあろー] [やま] [さーかむふれっくす] [きゃっれと] [かれっと] [はっと] [おやま] [とんがり]

この記号も読み方がさまざまである。

_ (記号) [あんだーすこあ] [あんだーばー] [かせん]

UNIX ではほとんどアルファベットの一部とされている。

` (記号) [ばっくくぉーと] [あくさん・ぐらーぶ] [ぎゃく・くぉーと]

クォーテーションマークの逆向き記号。

{ (記号) [ちゅうかっこ] [にょろかっこ] [ゆみかっこ] [なかおれかっこ] [ぐにゃ] [かもめかっこ] [ぶれーす] [かーりー・ぶらけっと] [かーりー・ぶら]

これが本当は "大カッコ"。なぜ日本では逆になったのか。この記号の読み方は本当にきりがない。

| (記号) [ばー] [たてぼう] [ぱいぷ] [おあ] [こんかち]

UNIX のパイプライン記号、あるいは C、正規表現、その他の言語で OR 記号として使われる。

} (記号) [ちゅうこっか] [にょろこっか] [ゆみこっか] [なかおれこっか] [にゃぐ] [かもめこっか] [かーりー・ぶら・とじ]

~ (記号) [ちるど] [にょろ] [にょろにょろ] [てぃるど] [ちるだ] [ほにゃらか]

ちゃんと [ちるど] という読み方があるので [にょろ] とかは言わない方がよい。 [あっぱー・ばー] に見える端末もある。



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